WATCHMAKING by Paul Bakkari

Born in Tokyo Japan, 1994.

ログ 2017/12/13

やったこと

・担当者様とやりとり

・TdCHとにらめっこ(辞書引きつつじっくり読解)

・ケースのアイデアを出す

 

明日やること

・TdCH  Chapitre11読み始める

 (必要に応じて歯車や機械工学の本読む)

・Fusionで簡単にケースをつくってみる

 

 

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・デザインアイデア

 

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時計デザインの基本の「き」もわからないがとりあえず描いた。

腕時計は高い工作精度が要求されるため、まずは懐中時計を想定している。

文字盤デザインは内部のムーブメントの各種パーツ配置と密接な関わりがあるので、

並行作業が必要か。

 

描いてみたものを因数分解すると、

タンブール風のケースとブルガリ風なベゼル?

 

エレガンスの構成要素は何か、という視点でいろんな時計デザインから

勉強していきたい。  

 

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・Traité de Construction Horlogère 

 

線を引きながら、辞書を引きながら、ゴリ押しで読んでいる。

Chapitre10の最初の方は色々と気をつけるべき項目が概論的に列挙してある。

 

→まずやることは歯車の位置決め。

  ①ムーブメントに合わせてざっくり位置をデッサンする

   (この時、香箱車の入る窪みや受け、各種ビスや足の位置も想定)

  ②歯車の計算に入る

  ③歯車が他の歯車の軸に重なったりしていないか、

   また縦横のクリアランスが適切か確認する

 

→この時、時針と分針がそれぞれ香箱車〜脱進機間の上に「直接Directe」あるか、

 あるいは「間接的にIndirecte」あるかで決まりごとが出てくる。

  ①Mouvement à minute directe sans seconde

  ②Mouvement à minute directe et seconde directe décontrée

  ③Mouvement à minute directe et seconde directe au centre

    ⑴小さいムーブメントの場合

    ⑵大きいムーブメントの場合

  ④Mouvement à minute indirecte et seconde directe au centre

  ⑤Mouvement à seconde indirecte

 

→Chapitre10は読み終えたので、

 次からChapitre11 Calculs et constructionを読む。

 C10は主に概論的説明だったが、ここから実際の計算に入る。

 

→特定のムーブメントの実際の値を使った計算例が灰色枠内に載っている。

 式の意味を理解するには、歯車についての勉強も並行してやる必要がある。

 

 

***単語リスト(Chapitre 10)***

à la suite de qc:〜の結果として

une pression:圧力

une concurrence:競争

constamment:絶えず

améliorer:改良する、改善する

en principe:原則として

mettre en oeuvre:利用する、用いる、実行する

favoriser:〜に恩恵を与える

une fois + 過去分詞:ひとたび〜すると、いったん〜すると

conventionnel:型通りの、慣例通りの

lors de ~:〜の際

un lancement:発表

concerner qc:〜に関わる

également:また、やはり

proprement dite:本来の意味での、厳密な意味での

consister à:〜することにある

concrétiser:具体化する

tant ~ que ...:〜と同様..も

soigneusement:注意深く

une incompréhension:無理解

une interprétation:解釈

par la suite:あとで

des exigences:要請、要求

divers(e)(s):様々な、いろいろな

hormis:〜をのぞいて(文章語)

une caractéristique:特性、特徴

dimensionnel:寸法の

amener à + inf:〜するよう仕向ける

tenir compte de qn:〜を考慮に入れる

mais aussi:ばかりでなく

un cadran:文字盤

réserve de marche:パワーリザーブ

des sous-traitants:下請け業者

un délai:期日、期限

le prix de revient:原価

des maîtres-mots:至上命題(たち)

économiser:節約する

une élaboration:念入りに作り上げること

précis:正確な

indispensable:欠くことのできない

adopter:採用する

un cahier des charges:仕様書?

des grandes lignes:アウトライン?

en vue de ~:〜のために

esquisser:〜を粗描する、雛形をつくる

le degré de liberté:自由度

faible:(自由度が)低い (faibleを使うのか)

sujet à:〜に陥りやすい、〜を免れ得ない

un plexiglas:プレキシガラス

rattraper:取り戻す、追いつく、回復する

un logiciel:ソフトウェア

attentif:注意深い

si possible:できれば

interchangeable:互換性のある

un composant:構成要素

le coupe:切削??切断?? 機械用語ぽい

la section:切断? これも機械用語か

un ébat:あがき、クリアランス

agir sur:〜に影響を及ぼす、作用する

durant:〜をとおして、〜の間中

préciser:明確にする

une précision:精度

une dimension:寸法

un dimensionnement:寸法決定

une fraise:フライス、フライスカッター (イチゴと同じ単語!)

un rendements énergétiques:エネルギー効率

un remontage:巻き上げ

un remontage automatique:自動巻き上げ

un remontage manuel:手動巻き上げ

un affichage:表示(装置)

une aiguille:針 (なるほど、aiguか)

un échappement:脱進機

un balancier-spiral:渦巻きテンプ

une mise à l'heure:時刻合わせ

un rouage:歯車

un roue:歯車

un roue de centre:二番車

un roue d'armage:巻き上げ車

un barillet:香箱車

un mobile:歯車、回転体

en fonction de qc:〜に応じて、〜によって

une ligne de force:骨組み

un engrenage:歯車

un jeu:(機械などの)作用、働き or あがき、クリアランス

une marche:歩度

une marche à suivre:方法、やり方、手続き

une coupe:受け皿、盃 (多分香箱車が入る窪みのことを言っているのだろう)

sommaire:簡単な、手短な

un balancier:テンワ

un piton:ヒゲ持

une virole:ヒゲ玉

une raquette:緩急針

une ancre:アンクル

un plateau:振り座

un renvoi:遊び歯車、中間軸 (小鉄車)

une chaussée:筒かな

une bascule:カンヌキ

un rochet:角穴車

un roue de couronne:丸穴車

une tirette:オシドリ

une tige de remontoir:巻き真

un pignon de remontoir:キチ車

un pignon coulant:鼓車

un tigeron:テンプやカナのホゾに繋がる小径軸部分

 

etc...

 

 

わからない単語

sécurités:機械設計に関係する用語だと思うのだが、

     辞書でもネットでも見つからない。

     推察するに「遊び」「隙間」的な感じ。

     テンワと地板の端の間の距離をsで表した図あり。

2 ~ 4 décimales:精度の話で出てくる。少数桁がいくつあるか、

        のことでいいのだろうか?

 

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 実現可能性と理想の追求

 

自分が実装可能な設計にしないと「絵に描いた餅」になってしまうが、

かといってモチベーションが湧くような魅力がないテーマやモチーフでは

確実に途中経過で挫折するだろう。 

 

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パワーリザーブ・インジケータの方式(ざっくりまとめ)

・指針式:扇型のやつ。George DanielsやF.P.Journeの時計によくついている。

・ディスク式:色のついたディスクを回転させてゲージみたいにしたやつ。

・リニア式:ラックを使ってインジケータを水平移動させるもの。省スペースらしい。

 

パワーリザーブ表示機構は、香箱車に直接噛ませるため、

トラブルがあると時計自体が止まってしまうリスクがある。

 

ここから、クロノス連載で基礎的な知識を吸収できる。

パワーリザーブインジケーター概論 | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]

 

実際にパワーリザーブ機構がどうやって実現されているのか、

折をみて研究。どうやって設計すればいいか。